東日本大震災の発生後、次のようなことはありませんか?
「震災のストレスで配偶者の暴力がひどくなった」
「身近な人がイライラをぶつけてくる」
「人目につかない場所へ、子どもが連れていかれそうになった」
避難生活が長引く中で、女性や子どもへのさまざまな暴力が心配されます。被災した方が“二次被害”にあわないために、ご自身で気をつけていただきたいことを次にまとめました。
ボランティアの女性も含め、これらの点にくれぐれもご注意ください!
[女性の方、お子さんへ]
人目に付きにくい場所や夜間は一人で出歩かないようにし、出かける際はまわりの人に声をかけておきましょう。例えば、トイレや更衣室に行く際も気をつけて。
ボランティアのふりをして近づき、犯罪を働く人がいるかもしれません。知らない人からの声かけには、十分気をつけましょう。
避難所を運営する方や関係者の方にも、注意していただきたいことをまとめました。制約の多い避難所では難しいことも多いでしょうが、可能であれば、次の各項目にご配慮ください。
[避難所の関係者の方へ]
トイレは男女別にし、屋外の場合は夜間照明を設ける
女性や子どもが安心して着替えられるよう、男女別の更衣室を設ける
授乳やおむつ替えのスペースを作り、まわりから見えないよう囲いをする
女性用の洗濯物干し場を、外から見えない場所に作る
避難所で死角となる場所には、夜間照明を設置する
※女性や子どもに防犯ブザーやホイッスルを配布するのも有効です
男性が職場に戻ってしまうと、女性には、片付けなどの復旧作業やさまざまな手続き、子育て、家事といった一切のことが集中しがちです。作業は男女で協力し合い、がんばりすぎて体調を壊すことのないようにしましょう。また、子どもにもできる範囲で手伝ってもらいましょう。
【お知らせ(年金)】
厚生年金の保険料の納付期限が自動延長されます。国民年金の保険料が被災状況(おおむね2分の1以上の財産の損害)によっては免除されます。お問い合わせは被災者専用フリーダイヤル、0120-707-118へ。受付時間:(月~金)9:00~17:00
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以下では、被災地での暴力などに関する電話相談を受け付けています。
どうぞご利用ください。()内は受付時間
・DV相談ナビ 電話:0570-0-55210 (24時間対応)
配偶者からの暴力について、自動音声で最寄りの相談窓口を案内。
※希望により、相談窓口に電話をつなぐこともできます。
・女性の人権ホットライン 電話:0570-070-810 (月~金 8:30~17:15)
・子どもの人権110番 電話:0120-007-110 (月~金 8:30~17:15)
※最寄りの法務局・地方法務局にかかります。
・パープル・ホットライン 電話:0120-941-826( 24時間対応)
日本弁護士連合会とNPO法人全国女性シェルターネットが共催で、女性に対する暴力や被災した女性の相談全般について受け付けています。
・児童相談所全国共通ダイヤル 電話:0570-064-000 (24時間対応)
※最寄りの児童相談所にかかります。
[岩手県]
岩手県警察本部 性犯罪相談電話 電話:0120-797-874(月~金 9:00~17:45)
岩手県男女共同参画センター相談室 電話:019-606-1762(無休 9:00~16:00/火・金は20:00まで)
[宮城県]
宮城県警察本部 性犯罪相談電話 電話:022-221-7198(月~金 9:00~17:45)
みやぎ男女共同参画相談室 電話:022-211-2570(月~金 8:30~16:45)
仙台市女性の悩み災害時緊急ダイヤル 電話:022-224-8702(月~土 9:00~15:30)
[福島県]
福島県警察本部 性犯罪被害110番 電話:0120-503-732(月~金 9:00~17:00)
福島県女性のための相談支援センター 電話:024-522-1010(毎日 9:00~21:00)
福島県男女共生センター 電話:0243-23-8320 (火・木~日 9:00~12:00、13:00~16:00 水 13:00~17:00、18:00~20:00 )
避難所で不審な人物を見かけたり、被害にあっている人を目撃した場合は、すぐに避難所スタッフなどにご連絡ください。
また、ストレスは、自治体職員やボランティアにも向けられがちです。苦しい状況の中でも、互いをいたわる気持ちをどうか忘れずに。
【お知らせ】本ニュースに掲載している相談窓口・連絡先は、無休など特に記述のない限り祝日は休みです。
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