大きな災害にあうと、眠れない、不安を感じる、動悸がする、涙が止まらなくなる、といった症状が多くの人に出ます。こうした「こころの不調」が、頭痛やめまい、おなかの不調、食欲不振などの「からだの不調」となって現れることもあります。
[まずは相談を]
このような症状が何日も続くときは、「この程度で相談しても良いものか?」「もう少しがんばってみよう」と思わず、保健師や避難所を巡回する専門の医療スタッフに、早めにご相談ください。
[症状が続くときは]
上のような症状は自然に回復するケースが大半です。しかし、次のような状態が1か月以上続くと、PTSD(Post-traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)の可能性があります。
体験した光景や恐怖などの感情が、無意識に繰り返しよみがえる
周囲の刺激にひどく敏感になったり、なかなか不安を静められない
そのときの出来事を思い出してしまうような刺激を避けようとする
[多くは回復]
PTSDになってしまっても、7~8割程度の人は6か月以内に回復するとされています。また、専門の医師に相談することでさらに回復を早めることができます。
こころの健康やPTSDについて、電話による相談も実施しています。身近な人にこうした症状がある場合や、支援者の方も遠慮なくご利用ください。
□岩手県 災害時ストレス健康相談受付窓口 019-629-9617
□宮城県 こころの健康相談電話 0229-23-3703(無休 6:00~9:00)/0229-23-0302(無休 9:00~17:00)/0229-23-3703(無休 17:00~2:00)
□仙台市 電話相談専用回線「はあとライン」 022-265-2229(月~金 10:00~12:00、13:00~16:00)
夜間電話相談「ナイトライン」022-217-2279(毎日 18:00~10:00)
□福島県 こころの健康相談ダイヤル 0570-064-556(月~金 9:00~17:00)
このほか、日本精神衛生学会の「こころの相談緊急電話」でも、5月8日まで受付期間を延長して相談に応じています。電話:0120-111-916(13:00~22:00)
これまで精神科の薬をのんでいて、現在、中断している方は、そのことを保健師などにお知らせください。
【お知らせ(労働)】
今回の震災が原因で、「クレーン運転士免許」、「衛生管理者免許」など、労働安全衛生関係の免許を紛失した場合、最寄りの労働局または労働基準監督署で免許の取得済証明書を発行します。平成23年度中は、その証明書をもって免許を所持しているものとして取り扱います。
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