インクルーシブ・パブリッシング・ニュースレター2026年1月号
2026-02-05 11:41:16
DAISYコンソーシアムが運営するInclusive Publishingウェブサイトの2026年1月ニュースレターの翻訳を掲載します。
インクルーシブ・パブリッシング 2026年1月号ニュースレター
アクセシブル出版に関する最新情報をお届けする「インクルーシブ・パブリッシング ニュースレター」1月号へようこそ。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。今後の発展に向けたご提案や、本ニュースレターのさらなる充実に向けたご意見をお寄せください。
最新ニュースと記事
インクルーシブ・パブリッシング 2025年次レビュー
2026年を迎え、DAISYコンソーシアムCEOのRichard Orme氏が、アクセシブル出版における昨年の成果を振り返ります。2025年はアクセシブル出版にとって目覚ましい進展の年となりました。業界全体で連携の強化、重要な技術的進歩、そしてインクルーシブなコンテンツへの取り組みの深化が見られました。DAISYコンソーシアムはこうした発展の多くに貢献できたことを光栄に思っております。2025年のレビュー記事では、この一年で最も重要な成果の一部をご紹介しております。
アクセシビリティの問題が常に「手遅れで発見される」理由
インクルーシブ・パブリッシング・パートナーであるAmazonのJoAnna Hansen氏が、よく問われる疑問について考察しています。それは「なぜもっと早く気づかなかったのか?」という問いです。
「興味深いのは、多くの『正しい』取り組みを行っている組織でさえこの問題が発生する点です。経験豊富なエンジニア、思慮深いデザイナー、レビューの実施、チェックリストの活用、アクセシビリティガイドラインの順守、場合によっては専任担当者を置いていることさえあります。」JoAnna氏の本記事では、なぜこの「手遅れの発覚」がこれほど頻繁に起こるのかを解き明かしています。
アクセシビリティ・メタデータ表示ガイド2.1がリリース
W3Cパブリッシング・コミュニティグループのアクセシビリティ・タスクフォースは、デジタル出版物のためのアクセシビリティ・メタデータ表示ガイド2.1の公開を発表しました。
本ガイドは、書店、小売業者、流通業者、図書館などの各サービスの提供者が、機械可読なアクセシビリティ・メタデータを、明確でユーザーフレンドリーな方法で提示するよう支援するものです。これにより、ユーザーは購入や利用の前に、そのデジタル出版物が自身のニーズに合っているかどうかを簡単に判断できるようになります。主にシステムの提供者を対象としていますが、自身が付与したアクセシビリティ・メタデータがエンドユーザーにどのように公開されるかを理解したいコンテンツ制作者にも有用です。DAISYコンソーシアムのAvneesh Singh氏を筆頭とする編集者の方々、ならびにアクセシビリティ・タスクフォースの実施担当者および参加者の皆様による、継続的な尽力に、心より敬意を表します。
読書アプリのユーザー要件が公開されました
開発者にとって、完全にアクセシブルな読書体験を実現するために必要な多岐にわたるユーザー要件を理解することは、決して容易なことではありません。まさにその課題を解決するため、業界のエキスパートたちがこの1年間を費やして、最新のアクセシブルでインタラクティブな読書アプリに対して実際のユーザーが求めるもの、必要とするものを文書化し、その根拠を明らかにする作業に取り組んできました。専門分野の開発者および一般の開発者双方からのフィードバックは、すでにこの取り組みの価値を物語っています。新しく公開された読書アプリのユーザー要件(Reading Apps User Requirements)についてご覧ください。
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DAISYコンソーシアムへのご支援のお願い
DAISYコンソーシアムは、新たなアクセシビリティ関連法規への対応を支援するため、ニュースやベストプラクティス、アクセシビリティ実現を支援するツール群を提供しております。活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。2026年を、アクセシブルな出版へのご支援を示す年にしましょう!現在ご支援いただいている皆様には、心より感謝申し上げます。
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今後のイベント
2月
- NISO Plus 2026(2月16日~18日)
- パース・デジタルアクセシビリティ会議 2026(2月17日)
- Axe-Con 2026(2月24日~25日)
3月
- CSUN 2026(3月9日~13日)
- ロンドンブックフェア2026(3月10日~12日)
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ノミネートをお忘れなく!!!
2026年度「ABCアクセシブルな出版のための国際優秀賞(ABC International Excellence Awards for Accessible Publishing)」のノミネート受付が間もなく終了します。例年通り、本賞は出版社部門とその他の取り組み部門の2部門で構成され、それぞれの分野におけるアクセシビリティ推進の功績を称えます。
ノミネーションの締切は2月2日です。授賞式は4月のボローニャ国際児童図書見本市にて開催されます。この場所での開催は、児童書の出版社に対し、すべての若い読者に向けて出版物のアクセシビリティを高めることを促すという、ABCのコミットメントを反映しています。
[[ ノミネートはこちらから ]]
リンクとリソース
- デジタル出版ポッドキャスト:Kyle Keane博士による「創造の可能性を支える足場(Scaffolding)について」(Simon Mellins氏、Simon Holt氏)
- 電子書籍の20年:図書館はいかにして静かな変化をデジタルアクセスの世界的な革命へと変えたか(Harmen van Paradijs氏/Springer Natureのブログ「The Link」より)
- アクセシビリティに関するよくある誤解(Ela Gorla氏/TetraLogical)
- 代替テキスト決定ツリー(W3C WAIチュートリアル)
- PAAG年次報告書2025(Publishing Accessibility Action Group)
- デジタル・アクセシビリティに対する意識調査2025(AbilityNetによる無料レポート)
- アクセシビリティ・チャンピオンとは何か、そしてなぜ必要なのか?(Level Access)
- DAISYコンソーシアム AI活用に関する調査結果(DAISYコンソーシアム)
- 初期のアクセシビリティ解決策がいかにして中核的なUXデザイン原則へと進化したか(Fable)
- 個人の苦闘から地域の変革へ:ジャマイカのConrad Harris氏が語るアクセシブル書籍の重要性(Accessible Books Consortium)
良い友人になりましょう
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翻訳は以上になります。何かお気づきの点がございましたら、jdc★atdo.jp(★を@に変えてください)までご連絡ください。 K.K
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