インクルーシブ・パブリッシング・ニュースレター2026年6月号
2026-06-23 11:42:22
DAISYコンソーシアムが運営するInclusive Publishingウェブサイトの2026年6月ニュースレターの翻訳を掲載します。
インクルーシブ・パブリッシング 2026年6月号ニュースレター
アクセシブルな出版に関する最新情報をお届けする「インクルーシブ・パブリッシング ニュースレター」6月号へようこそ。皆様からのご意見・ご感想、およびこの定期ニュースレターを皆様にとってより有益なものにするためのご提案を、ぜひお寄せください。
最新ニュースと記事
DPUB 2026におけるアクセシビリティのハイライト
EDRLabがプラハで開催した今年の「デジタルパブリッシング・サミット(DPUB 2026)」では、例年通りアクセシビリティに重点が置かれ、Gautier Chomel氏(EDRLab)が主要なアクセシビリティ関連のハイライトを概説しています。出版業界のこうした取り組みは、アクセシビリティを製品アーキテクチャや編集実務の基盤となる要素として扱うことの重要性を改めて裏付けています。
EPUBおよびEPUBアクセシビリティの最新情報
EPUBの最新バージョンであるEPUB 3.4がワーキングドラフトとして公開され、候補勧告(Candidate Recommendation)の段階へと進んでいることを受け、DAISY開発者でありEPUBエディターのMatt Garrish氏に、そのハイライトと今後の展開について解説をお願いしました。知っておくべきすべての情報は、この「EPUB 3.4の概要」記事でご確認ください。
DAISYコンソーシアムとのパートナーシップ
コンプライアンス(法令順守)ツールから専門家の知見に至るまで、DAISYコンソーシアムは進化し続けるアクセシビリティ関連法規への対応をシームレスにサポートします。これらのリソースを継続的に提供していくためには、皆様のご支援が不可欠です。アクセシブルな出版への支持を示し、よりインクルーシブな未来の構築にご協力ください。
現在ご支援いただいている皆様の継続的なコミットメントに、心より感謝申し上げます!
DAISYコンソーシアムとマイクロソフト、日常的なツールにおけるアクセシブルな数学表現をさらに推進
長年、出版社にとってアクセシブルな数学(数式)は、主流のフォーマットで高品質なSTEM資料を制作する際の最大の課題の一つでした。数学や化学の数式は、コンテンツが作成段階から配信段階へと移行する過程で、画像化されたり、専門的なアドオンに依存したり、脆弱な回避策として扱われたりすることがあまりにも多く、破損してしまうことが頻繁にありました。
しかし、この2年間、DAISYコンソーシアムとマイクロソフトの提携を通じて、より実用的な道が開かれつつあります。それは、マイクロソフトのフォーマットにおいて、数学の記述、読み取り、再利用の方法を改善するための継続的な取り組みです。DAISYコンソーシアムは、「Microsoft Ability Summit 2026」にて、このイニシアチブを共同発表するよう招待されました。DAISYコンソーシアムのCEOであり、本イベントのプレゼンターを務めたRichard Orme氏が、Microsoft Ability Summitのハイライトをいくつか紹介しています。
EPUBにおける詳細説明(Extended Descriptions)実装のベストプラクティス
科学、技術、工学、数学(STEM)分野のキャリアにおいて、画像や図解は不可欠です。代替テキスト(alt属性)は画像の要約を提供するために頻繁に使用されますが、複雑な画像を説明するには十分ではありません。
DAISYコンソーシアムのワーキンググループは、さまざまな読書環境における実装の欠陥を評価し、詳細説明を作成するためのベストプラクティスを策定しました。これにより、ユーザーはより幅広いEPUB読書環境で画像の内容を理解できるようになります。「EPUBにおける詳細説明の実装ベストプラクティス」が公開されました。
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今後のイベント
6月
7月
- 第35回国際出版会議(7月5日~9日)
- Adobe InDesignにおけるアクセシブルな数式の限界と可能性(7月9日)
- OZeWAI 開発者のためのアクセシビリティ(7月17日)
- EAA(欧州アクセシビリティ法):施行から1年以上が経過し、何が変わったか?(7月28日)
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インクルーシブ・パブリッシングパートナー注目情報
インクルーシブ・パブリッシングパートナーであるAmazonは、最近「Unapologetica11y」というキャンペーンを開始しました。これは、障害のある実際の顧客が日常生活でAmazonデバイスを使用している様子に焦点を当てたシリーズです。このシリーズの名称は、AとYの間に11文字あるアクセシビリティ(accessibility)から「a11y」を数字略語として用い、自分らしく生きる大胆な人々を称えるものです。
リンクとリソース
- 『デジタル・アクセシビリティの倫理』(新刊)
- 『バリアのない本(Books without Barriers)』第2版公開
- ADAタイトルII対EAA
- ナビゲーションの混乱は大きなアクセシビリティの問題である
- DAISYコンソーシアムの会員団体・賛助企業から「フォーブス 2026アクセシビリティ200」に多数選出
- 絵本におけるアクセシビリティ編集の重要性(Publishers Weekly)
- DPUBサミット2026 からの考察
- 障害のある人々の学術コンテンツへのアクセス改善に向けた協力(Elsevier)
- 大規模なアクセシブル図書館体験の拡大(Clarivate)
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